先週末に行われた弦楽器フェアが盛況のうちに閉幕いたしました。ご来場頂いたお客様、ありがとうございました。GUITAR MAKERS JAPANからは君島聡と小林良輔が参加し、多くの来場者とお話しすることができました。
会場となった明治屋ホールです。竣工は1933年、奇跡的に戦火を生き延びたのみならず、元々舶来品を扱っていたこともありGHQの接収を免れた歴史のある建物です。銀座線京橋駅の7番出口直通という立地もあり当日は多くの来場者の方で賑わいました。
会場入り口。
以下、会場の様子をアップいたしますので雰囲気をお楽しみくださいませ。一部写真がなく心苦しいのですが、自分の展示の合間を見ての撮影だったのでご理解いただけますと幸いです。
※井内耕二さんのギターは写真を撮るタイミングを逃してしまいました。井内さんのギターがその佇まいも音色も素晴らしかったことは言うまでもありません。また、ギター製作家のバイブルとも言える『メイキング・マスター・ギター(ロイ・コートナル著)』の訳書が出るきっかけが井内さんであったことを知り、私の世代の製作家がギターを作れているのは井内さんのような先輩製作家の方々の足跡があってのものだと再認識いたしました。また個人的な話ではありますが、私の父親が徳島出身ということもあり井内さんとは色々とお話させて頂きました。井内さん、ありがとうございました。
徳永真一郎さんによる演奏動画です。ギター/井内耕二(2017)
※今井勇一さんは諸事情により展示品なしでしたが、両日とも会場におられ沢山お話をお聞きしました。ギターの話のみならず各国の展示会の様子や演奏家と製作家の関係、歴史的なコンサートやコンクールについてなど、クラシックギター界の生き字引きのような今井さんのお話からは毎回多くを学ばせて頂いております。今井さんのような世界的な製作家が私のような若手製作家にも分け隔てなく接して頂き感謝の気持ちでいっぱいです。今井さん、ありがとうございました。
鈴木大介さんによる演奏動画です。ギター/今井勇一(2010)
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今回出展はされていませんでしたが、会場警備を担当してくださった栗山大輔さん、禰寝碧海さん、ありがとうございました。
最後にスタッフの皆様、出展者の皆様、お疲れ様でした。そしてなにより実行委員会の皆様、コロナ禍を挟んでの企画は大変なご苦労だったと思います。待ち望んでおられたお客様も多かったようで、初出展の身としてはその軌跡をひしひしと感じる素晴らしい展示会でした。心より感謝を申し上げます。