
GUITAR DREAMERS of Tomorrow ~未来へのギターの調べ~
GUITAR DREAMERS of Tomorrow レポ
2025年10月25日、26日と2日間にわたってGMJメンバー2人が主催するギターイベントが長野県上田市にある信州国際音楽村にて開催されました。このイベントにはクラシックギターギタリスト4人とスティール弦ギターギタリスト2人が参加し、彼らのワークショップの他にギター展示・製作途中の工程案内展示・工具展示・材料展示・製作家トーク(歴史・リペアについて他、弾き比べ)試奏コーナー・キッズコーナー(ギターの端材でコマ作り)・懇親会(ギタリストとの食事会)そしてコンサートと盛り沢山の内容でした。
小人数でどこまでイベントを企画して組み立て来客者を満足させられるか?どこまで若者へ発信できるか?多くの課題が挙げられる中で、紆余曲折しながらもこのイベントが作り上げられていったことは記憶に新しいです。

いま、ここに記している私(黒澤)の個人的見解では、世の中は末に生音を必要としないギターの楽しみ方を生み出してしまった、と同時に生音を楽しむ場がシンプルでは足を運ばないという現象が起きているのでは?という印象が最近の考え方です。人はそれぞれのスタイルとパフォーマンスを背負い、その最大限を追求して展開していくことで大衆の気を引き寄せていると考えておりました。しかし、大衆がその根本的な部分を自らもが表面的な画面で加工できたり編集したりで楽しめる方法を取得してしまったのかもしれません。ただ、その過程の中でも隠れていた才能を持った人々が生まれ、喜ばしい幕開けを展開できるとい事実は良くも悪くも甲乙つけがたいと思っております。
この製作家が発進する展示会やイベントで一番大切なことは、この世の中にて「肌と心で感じられる体験」と思いました。ギターという楽器を通じて肌で得られる楽器の振動の他に、手に取って分かる各使用材料の重さや硬さ、製作家やギタリストを通して分かち合えるギター談義、ギター好きが集まって出会える交流の場、その触れ合う場こそがこれからの課題ではないのかと。
来場者、関係者と多くの方々が笑顔になり、素敵な2日間でした。ご来場ありがとうございました、そして多くの方々に助けられましたこと主催者より心よりお礼申し上げます。
