
Modelo Dinastia × Salvelinus japonicus
今年も「Sound Messe 2025 in OSAKA」へ出展することになりました。工房名も「Kurosawa Guitarras」へと変わり、ギター愛好家を増やすべく様々な活動を始めます。〝若きギタリスト達への育成の手助け”という大切な課題を、先月は大阪で開催された「日本ギタリスト会議」主催であるクラシックギターコンクール「ギター音楽大賞」にて学生最優秀賞に楽器を寄与させてもらいました!もちろん、目録(オーダーメイド)です!!!
そのように盛り上がっている大阪にて、今年はスティール弦ギターの芸術性に感化されてInlayを少しずつ作品に加えていこうと思いました。勿論、クラギでもバロックギターや19世紀ギターにはとてつもない装飾が施されておりましたが、あそこまでは。。。 気を取り直して、今回は「ヤマト岩魚」がテーマです。 何故?岩魚なのかと申し上げますと、渓流釣りが好きな私は表面板の木目の呼び名である”ベアークロー(熊の引っ搔き傷)”が心の中ではいつも”キラキラと光り輝く川の流れのせせらぎ”に見えてしょうがないのです。

このモデルに使用した表板は、昔の板を整理している時にみつけたもので、コシ(硬さ)はなく粘りが凄かったのでためらいましたが、木目を見ていたら魚を泳がせたくなり使用してしまいました。弦長は650mm少し薄めのネックにしたかったので、カーボンを埋め込んであります。

セミエレヴェーテッドフィンガーボードですが、表板のパーフリング(外枠の化粧板)は指板下を通ってハイポジションまで繋げております。その延長ラインはハイポジションマークの代わりに17フレットで終わっております。クラギですと、17フレットにポジることが多いことから目安にデザインしてみました。

というわけで、ヤマト岩魚が大阪に遡上していきます。ぜひ、皆様足をお運びください!!! 大阪万博のついでにお立ち寄りください。