TOKYOハンドクラフトギターフェスティバル(通称: THCGFまたはハンクラhttps://handcraftguitar.jp/)が例年通り5月25、26日に錦糸町のすみだ産業会館で開催されました。今回出展したGMJメンバーや、たまにしかお会いできない同業者と親交を深め、最近のアコースティックギターの動向を知る機会なので楽ちんな気分でお邪魔してきました。
最初に申し上げておきますが、ギターのことよりも世間話の方が多かったゆえ、ギターの写真を一枚も撮っていなかったのに気づき、何を記事にしたら良いのやら。個人的な回想録になりますのでご容赦ください。
まずはお写真です。GMJメンバー+政田一光さん(メンバーに勧誘中ですw)ご覧のようにギターを持っている真ん中の面々が今回の出展者、その他3人は遊びに来てる写真です。やる気あんのかあ!GMJ。
冗談はさておき、今年のTHCGF訪れたのは初日だけですが、すごい賑わいでした。やはり長年継続してきた実績と会場のアクセスの良さもあるのでしょう。思い返してみると、最初に私が出展したのが第二回の2006年、その後数年間出展を続けて、出展しない10年くらいのブランクがあり、2019年に久しぶりに出展。その後、コロナ騒動で2022年まで再開しなかったんですね。
今回印象的だったのは、一昔前よりも木工や塗装の仕上げの技術が全体的に上がっている、またデザイン性もかなり個性的なものが定着してきたなあと思いました。音に関してはソロギター向きの纏まった感じのバランスのギターが多く、いわゆるアメリカンな豪快な音のギターは少なかったかと。
特に注目したのが中国ルシアーのブースで、製作技術も音色もハイレベルでした。さすが中国はポテンシャルがあると、他の日本人ルシアーと一緒に驚きを隠せない反応をしてしまいました。たまにはこうして、完全なお客さんとして視察して、冷静に客観的に自分の業界を見るのも必要かなと思います。
なぜ自分は出展したりしなかったり、自分なりの理由を振り返ってみると、やはり費用対効果と言いますか、どれくらい販売に繋がるのかなと常に悩みがあるからです。もちろん首都圏以外の製作家にとっては東京で出展するのは意義があると思いますし、ギター製作家やギターメイカーと言っても目的や商売の仕方は千差万別なので、どのような展示会が良いのか一概には言えません。ただ、特に個人事業主の多い展示会だと、個々人の意見の集約が難しく、なかなか出展者の意見が通りにくいのは事実かもしれません。
アコースティックギターの音がもっと聴きやすい環境だとか、ブースの配置だとか、理想の展示会というのはそれぞれ心の中にあると思います。しかしBoutique Guitar Loungeのようなイベントを主催した経験から、THCGFをはじめ各展示会の主催者のご尽力、ご苦労も少なからず理解できますので、感謝の気持ちもいっぱいです。よーし来年は出すぞー。みなさん頑張りましょう。(あ、開催日が5月に集中するのなんとかなりませんかねw。)