Sound messe in Osaka 2024

大阪サウンドメッセ2024が無事に終わりました。出展者達の感想を伺いました!

  • KEYSTONE 西恵介

今回のサウンドメッセは自分のブースと、隣のマリオ達とのブース両方でブースデモを行ったので終日とにかくバタバタと忙しかったです。その為他の製作家のギターを試す時間も殆どなく、そこは残念ですが、新しい試みであるブースデモはなんとか成功したと感じています。サウンドメッセは回を追うごとに東アジア圏からのお客やディーラーが増えていて北米やヨーロッパの出展者やディーラーからするとアジアへの進出の足掛かりとして認知され始めているようです。そう言った意味でもこの展示会で何処までちゃんと存在感をアピール出来るかがこれからの課題になってくるなと強く感じました。

最後になりましたが今回の展示会の主催者様、出展者様、アーティストな皆様、おいでくださったすべてのお客様に感謝致します。有難う御座いました!お疲れ様でした!

  • Ryosuke Kobayashi Guitars 小林良輔氏

2019年以来の出展となりました。今回はこれまでに増して国際色が豊かになっており、ご来場された皆様、国内外の出展者や楽器店、そしてアーティストの方々とたくさんお話をすることができました。またGMJのメンバーである黒澤哲郎さんが出展されたこともありクラシックギターの先生方もご来場されていたことは大きな変化だと実感しています。さらにはBoutique Guitar Loungeの成功や当サイトの地道な活動とも相まって、これまで独立したコミュニティを築いていたクラシックギターとアコースティックギターの壁が徐々に溶けてきていることを感じられたショウでもありました。個人的にも多くの収穫がありましたので、それらについては当サイトでも少しずつ発表していければと考えております。

出展者の皆様、お疲れ様でした。また、コロナ禍を乗り越えて大変意義深く国際的なイベントに育て上げてくださっている実行委員スタッフの皆様には深く感謝を申し上げます。そしてご来場頂きましたお客様、誠にありがとうございました。

  • 黒澤 哲郎氏

今回2回目の個人出展にて、初めてクラシックギターを展示しました。GMJなどスティール弦製作家の方々と新しい道を作り始めていますが、このメッセにてクラシックギターを主催者そしてお客様の皆様に受け入れてもらえた事は大変嬉しかったです。ジャンルは違えど、心は繋がっているんだと確認できました。日本国内にて大規模でありながら、国際的なギタールシアー交流が垣間見えることも非常に楽しみな展示会です。主催者とそのスタッフの皆様、そしてお越しいただいたお客様にお礼を申し上げます。
そして、心に残った事がもう一つ。Keystone stringed instruments の西惠介さんと師のMario Beauregard氏、藤井圭介さん・小林良輔さん両氏と師の杉田健司氏の師弟展示でした。師匠は腕を上げていく弟子の姿を喜び、温かく静かに見守る。弟子達は師匠を超えたいと挑み続け、決してブレる事もなく師を敬い続けるその姿。 私の目にはその様に映り込みました。スティール弦製作家の仲間は、いつも「自分達には歴史がない」と仰っておりますが、とんでもない。しっかりと歴史を刻んでいるのです。歴史の長さは違えど、個々の歩幅は一緒だと気付かされました。今の時代、共に彼らと製作の旅路に立つことを誇りにさえ思います。これこそ私の夢見た「Gran Turismo 」なんだと。

  • 杉田 健司氏

SOUND MESSE から10日も過ぎてしまった。私、杉田はGWから風邪をひいてしまった影響で、展示品ギターがギリギリの製作スケジュール(某ギターショップ社長からは「君、いつもギリギリやんか」とツッコミが入りそうだが)からの大阪でした。その疲れからか、その後一週間もずっと調子が悪かったのです。気は若いつもりだが気がつけばもう還暦の一歩前、59歳の誕生日を迎えたところ。無理が効かなくなって来ているのだろうか。
今回もなかなかに忙しく、じっくりと他のメーカー・製作者の楽器を見て回る時間が少なかったのだが、国内・海外から新たな出展者、新たな取組に興味深く見ることができた。中でも小林良輔氏の3Pトップの考え方が興味深かった。 また、こういった展示会では製作家やギタープレイヤー(プロ/アマチュア)に限らず様々な立場の方と意見交換できる貴重な機会である。ある方と、近年はデザイン的にも優秀なギターが増えつつあるという話をしていました。美しさの基準は人それぞれだが、楽器という音楽を奏でる道具として美しさは必要な要素であり、優れた楽器には必ず美が宿る。これは楽器に限らずだ。ただ、時として思い描き製作する方向性は人それぞれと感じるときもある。デザインとして趣向を凝らしたものと、楽器という道具としての上質さを求めた先に在る美。両者は楽器として一見似ているように見えるかもしれないが全く違うものだ。私は後者を追求してきたし、これからもそうあるべきと強く思う展示会であった。